【限定公開】貸しまくった結果、金融庁の立ち入り検査
これはブログは読者限定記事です。2年前にある金融セミナーに、おおぜいの銀行員が参加していました。当時急成長していた銀行です。先日その銀行に対して「金融庁の立ち入り検査」というニュース記事を見つけました。
貸さないと成り立たない銀行経営
ゼロ金利、マイナス金利の中で「無担保のリフォームローン」で伸びてきた金融機関があります。無担保で?
その時は不思議に思いました。古い建物はすでに抵当権や根抵当権が設定されていたり、または担保価値がない物件が多いです。そこに目をつけて登場した無担保リフォームローンです。
先日、その金融機関に「金融庁立入検査」の記事がありました。何か良くないことが起こりそうな胸騒ぎがします。
実は2年前FPの継続教育セミナーに、その金融機関の社員と新卒社員が何名もセミナーに参加していました。会社(金融機関)から「不動産知識と営業トークを身につけてくるように」と言われてセミナーに参加していました。それは異様な光景でした。
今のようなマイナス金利、ゼロ金利の低金利時代は、銀行内にお金を溜め込んでいては食っていけません。大手企業は設備投資より内部留保で借入しないので、やはり貸出先は不動産しかありません。何がなんでも貸して貸して貸しまくって利息を受け取ることでしか生き残れない、なりふり構わない銀行の姿がそこにありました。(セミナー終了後、講師と銀行の参加者はそんな会話をしていました)
建設が増えると消費が活発になって日本経済が良くなる?
どんなに空き家が増えようが建設会社は建てるのが仕事です。建設会社は多くの社員、現場監督、協力会社を抱えています。どんな理由があろうとも、何がなんでも建てるのが生業(なりわい)です。
これは日本経済の構造的な仕組みです。
建設が増えると
鉄、木材、砂、砂利、コンクリートなどの原材料の需要が増えます。
当然、それらを運ぶトラックや重機などの利用も増えます。
さらにそれらを運ぶ流通も活発になります。
どんなに小さな住宅や建物でも、すべての建設資材が必要になります。
こうして、建設工事が増えると消費が活発になり、特に公共工事は社会資本ストックと言われ日本経済が元気になる仕組みと言われてきました。
建設工事が増えると消費が活発になって日本経済が良くなる? もうそんな時代ではないように思いますが。
不動産バブル→バブル崩壊。歴史は繰り返すか?
東京オリンピック、大阪万博。日本のバブルはまだまだ続くのでしょうか? 途中で息切れしなければ良いと危惧しています。
以前のバブル崩壊から約30年。今ではあの時を教訓にしている人の方が少なくなりました。
我が国には、こんなことわざがあります。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
「暑さ寒さも彼岸まで」
「人の噂も七十五日」人は忘れる
なのです。
歴史は繰り返すのでしょうか?
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