業績不振でも見栄を張ってしまう社長の気持ち
「商売はどうですか?」とたまに聞かれます。
上手くいっていない時でもなぜか「お陰様で」とか「何とか回っています」とか「ボチボチですね」など、それなりの順調さをアピールしていました。社長はそう言って見栄を張りたがります。
自分の”無力さ” を人前にさらしたくない。そんな気持ち、単なる私の見栄ですが、他人に対してはそうさせてしまいます。
他人にウソをつけても、自分にウソをつけない
歳を重ねているうちに、そんな見栄を張ることがバカらしいと感じます。人は、他人にウソをつけても自分にはウソをつけないからです。
やりたいことをやりたいようにやる。人がやっていないことを見つけてやる。そんな生き方をしたいと思うようになりました。
ポータルサイトをヤメたら黒字になるのに
決算書は社長の通信簿だと言う人がいる。赤字経営者は失格者のようなことも言います。
そうでしょうか? 大した実績もなく、大きな失敗経験もない経営コンサルタントと称する人が本を出版したり、YouTubeに登場して中小零細企業の社長をあおってくる。
少し前までは、そんな本を読み漁っては自分を鼓舞していました。今思えばバカみたいですが・・・。
黒字とか赤字とか言うけど、売上から支出を差し引いた数字、それも過去の結果に対しての評価です。数字がプラスかマイナスだけです。それをプラスにしたいと多くの不動産会社は効果がなくてもポータルサイトに毎月数十万円も払っています。
効果がない広告費をゼロにするだけで、大半の不動産会社はプラス、つまり黒字経営ができるのに・・・・
見栄を張らず、欲を少なくすれば安定した黒字経営ができる
誰にも見栄と欲があります。私も同じです。ただ見栄のために効果のない広告費を払い続けるほど無駄なことはありません。
駅前の立地の店舗に高い家賃を払ったからと言って、お客さんが飛び込んで来る時代はとっくに終わっています。時代が変わってしまったので仕方ありません。これからは家賃だって費用対効果を考える必要があります。
見栄を張ることをやめて、欲を少なくすれば、意外に安定した経営ができるようになりました。
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