不動産不況を乗り超えるために会社を身軽にする
大企業のことですが、零細企業にも参考になるかもと思って書いてみました。日本には2社の大手航空会社があります。両社ともコロナ禍で大変です。でも両社にはちょっとした経営の違いがあります。JALは2010年に経営破綻しました。経営破綻の影響で、JALはANAより経営に少し余裕があるというのです。
ANAとJALの路線の違い
JALは2010年に経営破綻しました。国からお金をもらって再建することになりました。
その見返りに、就航する路線が大幅に削減されました。特に海外路線は大幅に削減され、新規の海外路線を増やすにも制限がかけられてきました。
JAL 日本航空と言えば日本のナショナルフラッグキャリアと呼ばれ日本の航空会社の象徴的な存在として君臨していました。
2010年の経営破綻までは。それが破綻によって地に落ちました。
2010年のJALの経営破綻以降、日本の航空会社の主役がJALからANAに覇権が委譲されました。
それまで国内線が中心だったANAは積極的に、海外路線の拡大に舵を取りました。現在ANAは海外路線が主流になりました。
今回のコロナの影響で海外との渡航が制限されたために、どの航空会社も大打撃を受けました。
海外渡航が禁止(制限)されたために、国外へ航空機を飛ばせなくなりました。その結果、大打撃を受けたのはJALよりANAだったというのです。
JALとANAの設備投資の違い
海外路線を中心に順調に成長を続けていたANAは積極的に海外の路線とお客を海外に送っていました。航空機もどんどん大型化しました。
今回のコロナ禍で航空機の大型化もANAに打撃を与えました。すでに発注していた超大型旅客機エアバス380の3番目はエアバスから早く引き取るように要請を受け、今は500人以上以上の乗客を乗せてハワイに飛ばす予定のないのに、やむなく引き取る結果となりました。これも大きなコストです。
その結果、1機の大型機を引き取るために、現在の航空機を何十機も売却しなければならないことになりました。この航空機を”ヒトや店”に置き換えると、まさに私たちの世界と同じです。
会社は小さい方がイイ。出費が少ないから苦境を乗り越えやすい
大企業になるほど、従業員や営業所の経費や固定費が大きいです。毎月売上や利益に関係なく出ていきます。
フランスでは61%の人が、ワクチンが接種できるようになっても、今すぐの接種を望んでいないそうです。ワクチンが完成しても、効果や副作用が判明するには6月以上かかると言われています。
コロナが落ち着くには、もう少し時間と辛抱が必要です。たとえワクチンの効果があると分かった時でも、蜜を避け、手洗いうがいを続け、会食を減らす習慣は続きます。
零細不動産会社は、コロナが終息を見るその時まで、大きな投資や新たな借金をしないで、この状況を乗り越えることです。
今は楽観的になるより、売上や利益が落ちてもキャッシュを回して、生き延びる経営をすることです。消極的だと言われるかもしれませんが、今は従業員の雇用と会社を守るために、度胸より慎重な経営が大切です。
だから今は、会社は小さい方がイイ。
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