一人自力でセミナーを満席に。零細店のネット活用法
徹底したマーケティングを実践する不動産会社をご紹介します。
主催したセミナーで大家さんから受託した1棟新築マンションを竣工前に満室にした鹿児島市のツイン・ビー様です。
空室対策セミナーの開催で大家さんと信頼関係を築く
ツインビーの田中祐介さんは
入居希望者がたまたま見つけたホームページの物件が運良く決まるのではなく、大家さんと信頼関係を構築して自然に(勝手に)大家さんが悩みや問題解決の相談にやって来て募集や管理を依頼する仕組みを作りたいと考えていました。
ネットを活用して大家さんと接触する機会を作る為に「大家さん向けの空室対策セミナーを開催」の方法を模索していました。募集からセミナー開催まで一人でやること決意しました。
周囲の誰も無謀と思っていました。それでも、ホームページに物件を載せて『待ちの商売』はしたくないという田中さんの強い気持ちの方が勝ったのです。
ホームページを開設し、まずはブログで経験、知識、専門性(強み)を発信しました。なかなか効果が出ないので心が折れそうな辛い時期もありました。
ブログをはじめて3カ月くらいが過ぎた頃からホームページの月間PV(ページビュー)が1千を超え2千くらいになりました。その頃から知り合いの不動産会社の方から「田中さんのブログは面白くて為になる」という感想をもらうようになりました。
ブログやホームページを運営する場合、アクセス数やページビューはとても励みになります。だから毎朝確認する必要があります。
一人で自力で空室対策セミナーを満席にする方法
ブログを続けて半年が過ぎた頃、月間3〜4千PVを超えた時に思い切って、夢の第一歩の大家さん向け空室対策セミナーを開催することを決めました。どうせなら毎月開催してやろうと数ヶ月先まで会場を押さえました。
大家さんと信頼関係が構築できるワクワクな気持ちとは裏腹に果たして人を集めることができるのかという不安が交錯していました。
しかし不安は一瞬で消えました。あっという間に満席になったのです。
それにはいくつかの要因はあります。
ハウスメーカーや大手不動産会社、大家さんグループがやる空室対策セミナーはたくさんあります。しかしブログやメルマガでファンをたくさん持っている町の小さな不動産会社がやるセミナーは鹿児島市内にはなかったからです。
■セミナーの募集はメールとブログ、Facebookだけでした。
1)セミナー開催をブログで告知
2)そのブログをFacebookで拡散
3)名刺交換した大家さんにメールでブログのリンクを貼り付けて送信
それだけです。
その後もセミナーもそれだけで常に満席になりました。
一人でやるから『ネットという飛び道具』が必要だった
たった一人で10人の空室対策セミナーを毎回満席にして集客する方法とは?
オーナー訪問やポスティングでは絶対に無理です。10人の不動産オーナーとお会いして、自社のことを説明するだけで1週間以上の時間と労力がかかります。
しかし、ネットならセミナー開催の記事をブログに書いて、メールにそのリンクを貼って送信すれば1、2時間でできます。メールはタイトルと内容を変えれば何度でも送れます。まさに「ネットは飛び道具」です。
こうして田中さんはセミナー集客を成功させ続けています。
内覧会に仲介店がお客と内見、仲介店は大切なエージェント
ブログのPVが増えると、自然に知名度が高くなっているのが分かります。
「内覧会もブログで告知して定期的に開催しています。多いのが仲介店がお客様と一緒に内覧です。仲介店さんは大切なエージェントです」
大家さんから受託した管理物件を仲介店に決めてもらう。『大家さん、仲介店、ツインビーの良い関係作り』
これが大切と話す田中さんです。
ブログは効果が出るまで1年かかる。PVと問合せ・成約は比例する
売買専門だったツインビーの賃貸事業部を一人で任された田中祐介さん。
「ブログが効果を発揮するのに1年かかりました。PVとお問合せ・成約は比例しますね。ネットは飛び道具、零細店には欠かせない」
田中さんは面白くて為になり読まれるブログの秘訣は「リサーチに尽きる」と言います。ポータルサイトが発信するオウンドメディアなどに大家さんに教えたい多くのヒントがあります。それを紹介するとPVがグーンと増えます。
ツイン・ビー様のホームページは今でも毎月右肩上がりにページビューは増えています。
ホームページで集客できない
ブログなんか続かない
ネットで集客なんか無理
なんて言わないで、まずはできること続けらえることからコツコツはじめて見ませんか?