怖くて借金なんてできない

銀行から信用されているから融資が受けられると思っている社長は多い。たしかに返済のアテがない会社には融資はしないのでそうかもしれません。

銀行は貸して利息で収益を上げるのが商売です。借金は売上でもなければ利益でもありません。借金は負の資産です。

銀行は返済が見込める会社には貸します。でも業績不振で売上が無く返済が見込めない会社には貸しません。と言うより貸した金は潰れる前に取り上げる。つまり『晴れた日に傘を貸す、雨が降れば傘を取り上げる』これが銀行の正体です。

私は気が小さいので、怖くて銀行から借金なんてできません。だから独立開業の方にも「無借金経営」をアドバイスしています。

サラリーマン時代に経験した、銀行の手のひら返しと貸し剥がし

今でもたまに当時のことが思い出して夢に出て、ハッと夜中に目を覚ますことがあります。

バブルが崩壊時、中堅ゼネコンの経理を担当していた私は毎月のように銀行から借金するのが仕事になっていました。付き合いのあったいくつかの銀行から何とか借金をしながら、手形を振り出しながら資金繰りをして何とか、しのいでいました。

ある日、いつものように借入をお願いすると「支店長が変わって当行の方針が変わった。先ずは今までの貸付を返済したら新たな融資をする」と言うのです。俗に言う“貸し剥がし”が始まりました。

それも各行が談合したかと思うほど一斉に。信じられないくらい、銀行の手のひら返しのスタートでした。そもそも銀行からの借入で急場をしのいでいた訳ですから一括返済なんてできることはできません。それから数年間は地獄でした。

銀行の正体。晴れた日に傘を貸す、雨が降れば傘を取り上げる

バブルが崩壊して毎月のように資金繰りが綱渡りになった建設会社の借入総額は年間売上の半分以上に膨れ上がっていました。新規の受注が半分に減っている中で借金を一括で返済できる術はありません。

すると銀行は、「いくら何でも、一括で返済は無理でしょうから、先ずは融資額の半分を2ヶ月後までに返済してください。さらに今後6ヶ月を目処に人員の20%を削減をしてください。併せて本社ビルの不動産を含めた所有する資産の売却もやりましょう。そうすれば希望する融資を検討します」と言葉は優しいが、無理を押し付ける脅しでした。

会社を大きくさせて、資産を増やす手伝いをしたきた銀行がそれを言うのかと思いました。『晴れた日に傘を貸す、雨が降れば傘を取り上げる』それが銀行の正体でした。

先頭に立ってリストラをしていた私も最後にリストラされました。

怖くて借金なんてできない

独立して20年以上になりますが、会社は小さいながら無借金経営を続けています。その間に借金するチャンスは幾度かありました。その都度サラリーマン時代のあの忌まわしい出来事が教訓として現れます。

・独立した時の開業資金貸付の誘惑

・2、3年経つと銀行員が「いざという時のために保証協会の審査だけでも」と誘惑

・中古物件を購入してリノベーションして、不動産経営や売却で会社を成長させませんかの誘惑

でも悪夢の借金経営はもう懲り懲りと無借金を貫いています。

会社経営は良いことばかりではありません。時にはお金以外のことなどいろんな問題が次から次ち起こります。

でも借金がなければお金の心配事の99%は気になりません。例えば月末に少しばかり資金がショートしても自身が立替えればどうにかなります。後で返してもらえばいいのです。

信用があるから銀行が融資する? 借金しないことが勲章

今、大企業が設備投資などの借入を減らして、せっせと内部留保を増やすのがこのパターンです。大企業はバブル崩壊時やリーマンショックの銀行の掌返しの振る舞いに、「困った時には銀行はあてにできない」ことを学んだからです。

当たり前ですが借りた金は返さないといけません。でも商売は不思議なもので返そうと思った時にいろんなことが重なり返せなくなることがあります。その時のために内部留保は大切です。

銀行が融資するから信用がある?と思っている社長は多いですが、そんなことはありません。借金はあくまでも借金です。売上でも利益でもありません。

大企業が新型コロナで売上が減っても、大規模なテレワークやリモートワークを実施してもビクともしないのは、不測の事態に備えてコツコツと内部留保をしてきたからです。景気が良い時に設備投資をしないで外部発注してせっせとお金を貯めて、不況になったら貯めたお金で食い繋ぐ。これがバブル崩壊を教訓にした大企業のやり方です。

零細企業の勲章は借金をしないことです。
この記事を書いた人
中野 忠 ナカノタダシ
中野 忠
ドリームワン代表の中野です。5年間で3000社の不動産会社を訪問して成功の法則を見つけました。ドリームワンは4年2015年から小さな不動産会社がブログなどのコンテンツやオウンドメディアを活用して地域1番の有名店になるための不動産集客システム「ドリームX」とノウハウを提供しています。お得意様の大半が社長1名から5名以下の零細不動産店です。その約6割が地元で知名度1番のホームページを運営しています。ドリームワンにはホームページで知名度を上げるノウハウがあります。ドリームX導入して6か月以上の8割以上が月間3千ページビュー(PV)超えを達成しています。ドリームワン中野がほぼ毎日発信するメルマガが好評です。ぜひご登録してください。そしてホームページで地域1番の有名店になりたい小さな不動産会社様はお気軽にご相談ください。保有資格:宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級建築施工管理技士

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