事例報告 管理物件入居率99.6%。紹介物件が無く困る事態に
管理物件の入居率が99.6%になってしまい、斡旋する物件がほぼなくなりました。5月以降の閑散期に苦労するという、まさかの事態で現在苦労している会社様の事例です。
A社様は以前当社の勉強会で講演をして事例を紹介したことがあります。
繁忙期を頑張ったせいで管理物件の空室が無くなり紹介物件が無い事態に
内容は下記の通りです。
A社は今年の3月の繁忙期はコロナの影響の中にありながら、計画通りの売上を達成することができました。その勢いのまま4月も昨年の成約数と売上を越えることができました。
しかし、ここで大きな問題が起きました。3月と4月を頑張った結果、管理物件(約4500室)の99.6%を成約しました。この成果は満足するべき内容でした。
その結果、5月以降にA社で紹介する物件がほぼ無くなるという事態が起きてしまいました。入居率が高過ぎる新たな問題が浮上しました。
管理会社として管理物件の入居者を増やすA社は他社物件の仲介はしていません。常に大家さんに寄り添い大家さんの味方に徹してきました。
これからも仲介はしないという経営方針があります。『自社を成長させるには管理物件を増やすこと』これが管理会社の真の姿です。
A社ではドリームXはお部屋探し向けのサイトとして、入居者に向けてブログと物件紹介に利用してきました。しかし今回の経験から、ドリームXの本来の利用方法である不動産オーナー様向けサイトを構築して受託を目指していくことに決めました。
賃貸管理は不動産会社の安定経営に必須です
今年は新型コロナの影響で不動産会社は全般的に苦戦をしました。
特に不動産売買は契約直前になって契約が流れたり、現地売出しやオープンハウスの集客ができなかったというアンケート調査が寄せられました。
一方で、A社のように賃貸管理会社はコロナの影響があっても最小限に留めている状況です。コロナの影響による家賃の遅延や滞納なども管理会社によっては影響を受けています。
しかし、オーナーと入居者がどちらもハッピーになることが理想的ですが、それは非常にむずかしい課題です。管理会社として入居者から嫌われることを恐れない真摯な対応こそが大事だと考えます。
不動産会社は新型コロナの自粛の対象になっていないので、知恵とアイデアを駆使して自力でこれを乗り越えていくしかありません。今は我も我もと誰もとしっかり準備をしないで、働くスタッフの負担を考えず、ただ変化に乗り遅れまいとZOOMやリモートワークに走る姿、できる会社とできない会社があります。
どちらが勝利者になるかは分かりません。でも数年後は今のやり方が滑稽に見えているかもしれません。
そんな中でも地道に、オーナーの味方になり管理物件を増やすことは安定した不動産会社経営には大切な事業です。
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