不動産会社のゴールデンウィークの休み方
ゴールデンウィーク期間中の営業案内がブログ等に告知されています。コロナが落ち着いてきて各社とも営業案内や営業時間に工夫というより苦慮している様子がうかがえます。
不動産業界は経営や営業方法で岐路に立っています。豊富なスタッフがいる不動産会社ならそれほど大きな問題ではないかも知れませんが、人手が少ない小さな不動産会社は仕組み化が急務です。
ゴールデンウィークは営業か、休業か?
数年前のゴールデンウィークであれば自動車販売店は親子連れでいっぱいだったイメージがあります。近頃はゴールデンウィークを連続して休みにする企業が増えています。この流れはコロナの影響だけではないようです。
私が住んでいる周辺を見渡すと、今まではゴールデンウィークに営業していた不動産店の多くがお休みしていました。まるで申し合わせたように。
不動産店の営業方法も様変わりしました。店内の照明が消えて暗くなっています。入口に「ゴールデンウィーク期間中の休業のお知らせ」の張り紙のお店などさまざまですが、結構休んでいるお店が意外に多くなりました。
背景にあるのは何かと考えました。
・そもそもゴールデンウィークに不動産探しをする人が減った。
・ゴールデンウィークは来店者が少ない。
・営業するために人員確保がむずかしい。
ようです。
お客さんがいないのに、店を開けることに意味がある?
以前よく聞いた不動産会社の社長様のお話です。
「いやあ、近所の不動産屋が休みだからお客さんを一網打尽にできた」なんて言うウハウハの自慢話。いやですねえ〜。じゃあ今はどうなんでしょうか?
今まで飛び込み客が多かった駅前の不動産会社がどうして休んでいるのかと不思議に思いませんか?
以前多くの不動産会社を訪問して分かったことですが。不動産会社に飛び込み客が年々少なくなっています。それも信じられないように急激に来店客減少が加速しています。飛び込み客が前年の3割、5割、7割減という不動産会社もありました。
お客さんの多くは安心できる不動産会社を探して、信頼できる担当者から不動産を紹介して欲しい。そんな不動産会社を見つけて訪問したいと願っています。そういうお客さんは、だいたい事前にメールや電話で連絡を取り合って案内予約や担当者の都合を聞いてから来店します。
不動産会社訪問件数が1.4社以下と言われる時代です。2社も訪問しない時代です。これからはいかにお客と事前にコミュニケーションが取れるかどうかが課題です。
お客さんがいないのに根性で店を開ける時代ではありません。そんなことをしていたらお客さんより先にスタッフがいなくなってしまいます。
月数千円で安心と信頼を獲得。仕組み化すれば少ない人員で営業
今は昔と違ってお客さんから不動産会社への連絡手段はたくさんあります。それを有効に利用すればいいのです。
「ご予約の上、ご来店ください。現地待ち合わせも可能です。会社直通の電話番号は(スマホ番号)・・・」
これって簡単なことですよね。ホームページにある電話番号は携帯へ転送できますので何も問題もありません。そういう仕組みを作っておけば、会社の都合・お客のさんの都合でお店を休むことができるようになります。これをやるから信用がなくなるという時代ではもはやありません。むしろそうした方が信頼が高まります。
むしろ、お客さんも突発的な用事が起きて来店がキャンセルになる可能性もあります。お客さんもお店も双方が安心できる方法を上手く活用しましょう。
時代は大きく変化しています。携帯やスマホ、メールのおかげで、どこにいても連絡が着く時代です。個人の携帯番号を教えるのが嫌なら会社でかけ放題のスマホを1台導入すれば済むことです。月に数千円位で済みます。「月数千円で手に入れる安心と信頼」です。
仕組み化することはむずかしいことではなく、お客さんや不動産会社のスタッフの不満や不都合を改善することから考えれば良いのです。その不満や不都合はお客さんだけではありません。つまり従業員にも同じことが言えます。
大手不動産会社なら不可能なことが零細不動産店だからでき、生き残るための仕組み化です。日頃から、ブログなどのオウンドメディアでコンテンツを発信して、「当社はこんなお店です」とお客さんと繋がる仕組みを作りましょう。
ドリームワンのお得意様の不動産会社で
・ブログでお客様とイイ関係を作り、
・事前に入居希望者に部屋の鍵を渡したり、
・事前に現地の解除収納ボックスの解除番号を教えて
・不動産会社が案内をしない不動産会社があります。
・内見前に携帯で連絡を取り合い、内見終了後は携帯から終了報告をする。
・その際に、電気のブレーカーや鍵閉めの確認をする。
今まで事故は起きていないと言います。
その会社は営業時間が10時から17時で、水土日が休みです。不動産会社もツールと知恵を活用すれば週休3日は簡単にできます。アイデアを仕組み化すればいろんな生き残り方法が見つかります。
上手くいくかどうか、やってみなければ分からないと言うなら、長期の休みになる前、つまり今こそ実験をしてみれば良いです。休みに入ってからやろうなんて言うことが土台無理なんです。
お客さんより従業員が宝! なんです。

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