潰れない会社の作り方
コンパクト経営で儲かる会社に変えた社長の知恵
A社長は、5年前に駅前の賃貸店舗(家賃20万円)を解約して自宅を兼用店舗として移転しました。原因は前年にテレビニュースで、大雨で洪水になり建物が流された様子を見たことがきっかけでした。
A社のお店は駅前にあり、地盤が低くちょっとした雨でも幾度と無く店内に水が押し寄せて、都度水を掻き出したり、椅子やテーブル、パソコンなどを移動していました。
近年の「数十年に1度の雨」や「経験したことのない雨量」などのニュースを見る度に不安になっていました。
最近はお客さんと現地待ち合わせが多くなり、来店するお客さんも少なくなりました。それなら駅から離れているけど高台にある自宅を店舗にしても十分にやっていけると判断しました。
思い切って駅から徒歩15分離れた自宅へ免許を移し移転しました。
会社移転直後にコロナの襲来しました。店舗への出社が難しくなったこともあり、世の中はコロナでリモートワークが拡大しました。
結果的に毎月の家賃20万円の家賃の出費がなくなり、光熱費、維持費などを含め年間約350万円を節約できるようになり、無借金なので今後10年間は黒字経営が見通せるようになりました。
規模と売上を増やすことを目指さない経営
店舗と従業員を増やして会社を大きくする、売上を増やす経営が重要だと考えている社長が多いです。
しかしコロナや災害、他国間で起きている戦争などを考えるとは商売の考え方を大きく変えました。さらに物価高や金利上昇が経営を圧迫する可能性もあります。
規模の拡大や売上を増やすことが正しい経営ではなくなりました。会社や店の規模を拡大はある意味リスクを抱えることになります。
従業員のために借金しても保証人にはなってくれない
これから不動産会社を作って独立開業するなら、
・開業は自己資金でまかない、
・無借金経営を貫く、
・社長一人でスタート、
・自宅兼店舗
最初は上手くいかなくても、傷口は小さければ、やり方を見直しすれば立ち上がることはできます。3、4年じっくり力を蓄えます。その数年間は無借金経営を続けます。
従業員のためにと借金をするのは禁物です。そこまでして借金をしても従業員は連帯保証人にはなってくれません。
いつの世も会社経営は思い通りになりません。今が順調だったとしても常にリスクに対する準備は必要です。
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