規模拡大や売上より大切なこと、無借金で儲かる会社にする
災害やコロナなどが起きている昨今、これからを冷静に判断して会社を元気にして確実に儲かる会社に変えた社長様がいます。こんな時こそ零細不動産会社は経営の見直しをするのが良いですね。
コンパクト経営で儲かる会社に変えた社長の知恵
不動産会社のA社長は、3年前に駅前の賃貸店舗(家賃20万円)を解約して自宅を兼用店舗として移転しました。原因は前年にテレビニュースで、大雨で洪水になり建物が流された様子を見たことがきっかけでした。
A社のお店は駅前にあり、地盤が低くちょっとした雨でも幾度と無く店内に水が押し寄せたことがありその都度水を掻き出したり、椅子やテーブル、パソコンなどを移動していました。
近年の「数十年に1度の雨」や「経験したことのない雨量」などのニュースを見る度に不安になっていました。
さらに最近はお客さんと現地待ち合わせが多くなり、最初に店に来店するお客さんも少なくなりました。それなら駅から離れているけど高台にある自宅を店舗にしても十分に経営はやっていけると判断しました。
そこでA社長は思い切って駅から徒歩15分離れた自宅へ不動産免許を移し移転しました。
会社移転直後にコロナの襲来しました。店舗への出社が難しくなったこともあり、世の中はコロナでリモートワークが拡大しました。
A社長は風雨災害を心配して自宅兼事務所へ移転をしましたが、コロナ禍でも安心して営業を続けています。
結果的に毎月の家賃20万円の家賃の出費がなくなり、光熱費、維持費などを含め年間約350万円を節約できるようになり、無借金なので今後10年間は黒字経営が見通せるようになりました。
規模と売上を増やすことを目指さない経営
従来は店舗と従業員を増やして会社を大きくする、売上を増やすことが会社経営には重要だと考えている社長が今も多いです。
しかしコロナや災害、他国間で起きている戦争などを考えるとは商売の考え方を大きく変えました。今ではインフレやスタグフレーションの心配で安心して寝ていられない社長も多いはずです。
規模の拡大や売上を増やすことが正しい経営とは思わなくなりました。
コロナで影響を受けなかった会社やお店の多くは、家賃や人件費、広告費などの経費の負担が小さかった会社やお店でした。新たに戦争などのリスクが先が見えないこれからの時代は、会社や店の規模を拡大することはある意味リスクを抱えることになります。
特に今回のコロナで分かったことは、会社規模が大きいほど被害も大きかったということです。大きな店舗は売上高は大きい。反面、面積が広い分家賃は高い、従業員も多いから人件費も多くなる。
売上を増やし、従業員を増やし、規模を拡大するために大きな借金まみれの会社は、コロナの影響で返済期限の延期をしてくれるかもしれませんが、金利を下げたり返済額を帳消しにしてくれることはありません。あくまでも自己責任ということになります。それは仕方ありません。
従業員のために借金しても誰も連帯保証人になってくれない
これから不動産会社を作って独立開業するなら、
・開業は自己資金でまかない、
・無借金経営を貫く、
・社長一人でスタート、
・自宅兼店舗
最初は上手くいかなくても、傷口は小さければ、やり方を見直しすれば立ち上がることはできます。そして3、4年じっくり力を蓄えます。その数年間で小さな売上・利益であっても無借金経営を続けます。従業員のためにと借金をするのは禁物です。そこまでして借金をしても従業員は連帯保証人にはなってくれません。
これからはコロナのような未知の感染症や自然災害や戦争に巻き込まれることも想定しなければいけません。どんなことが起こってもビクともしない会社、やり直せる体力を温存しておく経営をします。
いつの世も会社経営は思い通りになりません。今が順調だったとしても災害に見舞われても良いよに準備は必要です。
だから無闇に人を増やしてリスクを高めるより、パソコンやスマホ、インターネットなどなどを駆使してマーケティングと集客の自動化する経営をしましょう。
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