一時的なドカン売上より、緩やかな右肩上がり経営
不動産会社の社長様からよく聞く話があります。それは一時的にドッカーンと大きな契約で多額の収益があったという景気の良い話です。
でもその後、その社長は元気がなくなり、会社も苦しい経営をしていました。
一時的にドカンと売上があっても、続かないと大変なことに
長いあいだ商売をやっていると時にはドカンと大きな成約があり、多額の代金を手に入れることがあります。それがその後の会社や社長を苦しめることになることがあります。
いっときドカンと成果が出るのは突然の出来事のように思いがちですが、実はその前にいろんな準備をしていた結果だったりすることが多いからです。
だいたいドカンと売上があるときは、事前に広告をしたり、従業員を増やたり、売上を増やす前の数ヶ月前から経費をかけて準備をしている場合が多いです。
短期で売上が増えると、人件費や広告費も増えている
短期で売上が増えると気付かないうちに経費が増えているものです。成約になって売上が増えると、それに伴う人件費、広告費、サポートや渉外が生じます。
実はこれが意外に厄介です。広告費であればヤメてしまえば済みますが、雇用などの人件費に関わるものであれば、人を簡単に辞めさせる訳にはいきません。
あらかじめ大きな成約を予測をしていて、計画的に準備をしていたのであれば起こらない問題だったかもしれません。
1年後、多額な納税でさらに苦しむ
このようにドカンと大きな売上があった場合は、翌年の納税に備えておかなければいけません。売上後の入金で、さらに大きな投資をしてしまうと資金が回らず、黒字なのにお金がないと云うようなことになる場合があります。
継続的な小さな売上の積み重ねであれば、翌年の納税で心配はありませんが。
これが小さくても安定した右肩上がりが良い理由です。
大きな売上の後で高級車を購入したり、これなら返済ができると思い込み、更に借入をして支店を出店したり、勢い余って従業員を増やしたりすると大変なことなります。
それ自体は悪いことではありませんが、安定した経営を継続するには緻密な計算が必要です。
まずは足元をしっかり固めて、持続的に安定した売上と収入が得られる仕組みを作ることが大事です。
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