ユニバーサル広告社「あなたの人生、売り込みます」
以前TVで「ユニバーサル広告社 あなたの人生、売り込みます」と言うドラマをやっていました。とても印象的だったのでブログで紹介します。
さびれたシャッター通り商店街にやってきた広告会社「ユニバーサル広告社」が商店街を元気にしていく物語です。
集客に悩む小さな不動産会社にも役立つストーリーです。
そんな気持ちで毎週観ていました。
50年変わることのない正直な味
この回のドラマのストーリーは
先代の父親の味を受け継ぐ息子のラーメン屋が新しいラーメンを作って繁盛店にしたいという内容でした。
『マズイ』わけではないが、時代に合わなくなってきたと感じている昔ながらのラーメンと店のイメージを変えたい店主と広告社、商店街のドラマです。
時代に合わないと感じてはいるけど、亡父のラーメンの味が好きでたまらない店主。客は旨くはない、時代に合わないと客足が遠のきました。
そこで、主人公(沢村一樹)は「僕はこのラーメンが好きですけどね」と言う。
そして、好きな理由を考えてキャッチコピーにしたのが「50年変わることのない正直な味」でした。
わざわざ行っても食べてみたい50年間変わらない味のラーメン。それをストレートに表現したキャッチコピーです。
取り柄のない男が作る、平凡すぎるラーメン。
そんな店主が作る昔ながらの懐かしいだけの普通のラーメン。
実際にそのラーメン店に行ったら、ぶっきら棒な店主がいて、さらに驚きました。だったら、最初からラーメンと店主に期待し過ぎないようにと考えました。
そして出来上がったキャッチコピーをフォローするサブタイトルが「取り柄のない男が作る、平凡すぎるラーメン。」
ぼくとつで、人付き合いも下手で取り柄のない店主と、平凡過ぎるほどのふつうのラーメン。これもウリにすることにしました。
不動産会社だって。誰もが笑顔と弁舌爽やかで口が上手い営業マンが好きな訳ではないのです。控えめで真面目さが取り柄の不動産会社は多いです。
それを必ず伝えましょう。そういう不動産会社を探しているお客は必ずいます。
「あなたらしさ」を伝えなければ、伝わらない
味覚には「旨い」と「好き」があります。ラーメンブームに乗って、こだわった味と宣伝で行列ができるラーメン店が増えています。
でも、昔ながらのラーメンが好きな人は必ずいます。(私もそのひとり) そのお店は、いま風の旨さではないけど、懐かしい味がある。そういうお店のラーメンを探しているお客様は必ずいます。
やはりこれをメディアを使って伝えなければ、絶対に伝わりません。
同じように不動産会社も大手や有名FCや外装内装にこだわるお店が増えています。一方で、それができなくても大家さんと入居者のために真剣に向き合っている不動産会社もあります。
資金的にも経営者の性格的にも、目立つことができない小さな不動産会社は多いです。他社と比べる必要はありません。あなたらしさは、簡単に変えることはできません。
それでも外観や見た目以外の、その「あなたらしさ」を伝え続けることはできるはずです。目立たなくても、顧客に真剣に向き合っている不動産会社を探している不動産オーナーや購入者、入居者は必ずいます。
そう信じて何回も何度でも伝えてください。伝えれば、必ず伝わります。