優秀な人が独立して成功できない理由
独立開業する経営者をたくさん見てきました。
売上や従業員、お店を増やして成功した社長様も何人かいました。一方で商売がうまくいかずに、いつの間にか見えなくなった社長様がいます。
不思議ですが、独立前に勤めていた会社では優秀な成績だったのに独立開業して数年後に廃業や会社を閉鎖したり、サラリーマンに戻る社長業が意外に多いです。
たくさんの社長様を見て、夢と現実と実力がうまく発揮できないものだと思います。
実は私も閉鎖こそしませんが、似たような経験をしました。
大きな傘に守られていたサラリーマン時代を引きずった結果
サラリーマン時代は成果を上げることに集中できます。結果が悪くても会社が何とか面倒をみてくれます。悪事をしなければ、同じ業種で転職もできます。
独立開業すれば、それまでの看板や経験はあまり役に立ちません。むしろそれらを引きずって独立すればかえって失敗する可能性が高いかもしれません。
独立するときは、それまで勤めていた会社に背を向けることなく円満に送り出してもらい、むしろ応援してもらえるくらいの状況が望ましいです。私はこれができずに独立後は大変でした。
今思えば独立の不安を払拭しようと、前だけしか見ていなかったのです。素直な気持ちで商売をしていませんでした。今だからよく分かります。
失敗経験がないから、乗り越える術を知らなかった
サラリーマンなら会社に多大な損害を与えなければ、会社という傘が守ってくれました。でも独立したら、その傘はありません。
失敗や従業員のミスも社長が負わなければなりません。サラリーマン時代は失敗は会社がなんとかしてくれましたが、独立すればそれはありません。
乗り越える術は、他人から教えを請うか、調べて解決策を見つけてやるしかありません。
経営者は孤独、自力で切り拓き、乗り越えるしかない
世の中には何をやっても上手くいく天才と呼ばれる人がいます。何人か見たりお会いしました。
天才と呼ばれる経営者でも他人が見ていない場所で、血の滲むような努力をしてました。毎日友人と酒を飲んでいるように見せていながら、寝る間を惜しみ働き、貯金をしていました。
経営はヒトモノカネが重要と言いますが、これには順番がありませす。ヒトを育てて、モノを売買して、カネにする。
経営者は孤独です。自力で道を切り拓き、失敗したら起き上がってやり直す。この繰り返しです。
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