若いうちに失敗しておいたほうがいい
先日お会いした方から「起業するか、転職するか悩んでいる。あなたの起業理由を教えてください」と相談され。
勤めていた会社をクビになったから仕方なく、と言うと驚かれていた。
生きるための選択肢はそんなに多く無い
長く生きているといろんなことがあります。
辞めたくなくても、会社が潰れたり、クビになることだってあります。
当時 取締役だった私は役員会で突然「解任」された。役員会が始まって1分でクビになった。
それまで案外順風満帆だった人生だったけど、崖から突き落とされたようだった。
人生半ば過ぎの中年男に残された選択肢は
1、転職
2、独立
これだけでした。
息子のような人が上司なんて無理
転職のために履歴書を持って会社へ面接に行ったら、若い面接官や上司になるとおぼしき若い社員から、応募理由や退職理由、スキル(得意技)などを聞かれた。
生活のためとはいえ、息子のような若い上司に気を使いながら働くのかと想像するだけで、頑張りますという言葉が出ませんでした。ウソはつきたくないし・・・
当然ですが不採用です。私が考えていることは、相手も同じことを考えているわけで、一緒に働きたくないはず。
根性無しだったけど転職は諦めた。
絶対に上手くいく、絶対大丈夫と言い聞かせ
結局 経験してきたこと(不動産管理と仲介)を生かして、と言うよりそれ以外で働くことは無理と諦めて起業した。
事務所を賃借して、不動産免許の取得などお金も随分と注ぎ込み。商才と人望がなかったので軌道に乗るまで5年かかった。
家族と将来のために健康保険と年金は払い続け、借金せずに5年間ほぼ休むことなくに働いた。
失敗したら立ち上がればイイ
従業員、お客様に恵まれ、起業して良かったと思うけど、不思議だけどサラリーマンにも未練はある。
会社員は大変だったけど楽しくもあった。
人生や仕事の選び方は幾通りもあるけど、世間やTVCMで言うほど選択肢は豊富に無い。
数少ない 耳障りの良い成功事例ばかりがクローズアップされ、大半を占める失敗例は取り上げられないメディアに呆れる。
将来、転職や起業するなら若いうちに失敗したほうがいい。生き方は失敗からしか学べない。
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