小さな不動産店が1年で黒字になる方法3–大家さんの悩みをブログで紹介、早速
カトウエステートの独立開業と同時に駅前に支店を出店してきた鈴木住宅販売のことを気にしながらも加藤社長は以前勤務していた会社の大家さん訪問で活路を開こうとしていた。「困っているのは入居者より大家さん」と大家さん訪問で受託した物件を1件1戸ていねいにホームページで紹介した。
そして大家さんから相談された悩みや、抱えている問題点や今まで経験してきた解決方法や自身の考え方をブログに書いて発信した。それをFacebookページ(ビジネスページ)やツイッタで拡散した。
物件は大家さんの宝物、大家さんの気持ちになって写真を撮る
加藤はポータルサイトやホームページで強烈に攻める鈴木住宅販売の営業に多少の焦りを感じていた。しかし、規模やキャリアが違う会社と張り合っても仕方ないと自身に言い聞かせた。
加藤は先日大家さん訪問で大家さんから『一般』で募集を受託した2部屋を自分が大家さんになった気持ちで隅々まで愛情を持って写真を撮った。撮影には大家さんも立ち会い、
そして、撮影しながら大家さんから切実な悩みを聞くこともできた。
・反対に位置する玄関とバルコニーは日当たりの都合で午前、午後と撮影した。
・自転車置き場やゴミ箱もきれいに清掃して撮影した。
・玄関ドアは姿勢を低く構え、真っすぐになるように撮った。
・インターホンはピントに気をつけた。
・下駄箱は開閉時、それぞれを撮影した。
・キッチンはシンクを乾いた雑巾で磨き、レバー水栓にピントを合わせた。
・室内は膝をついたり、中腰で撮ったり、押入れからと何枚も撮った。
・エアコンもメーカー名、製品番号が分かるように撮影した。
・トイレはシャワートイレの製品番号まで分かるように撮った。
・バルコニーからの景色は動画でも撮影した。
1部屋の写真撮影は2時間くらいを要した。管理会社に勤務していた頃は、こんなに真剣に写真は撮っていなかったと思った。
撮影に立ち会った大家さんは加藤の真剣に撮影する姿に心を動かされていた。大家さんの大切な宝物、さらに鈴木住宅販売の管理物件でもある。だから何とか一矢を報いたい。そんな気持ちがあった。
大家さんからは「鈴木住宅販売にはカトウエステートにも募集を頼んだからと言ってあるから心配しないで早くいい入居者を見つけてね」とお願いされた。気は重いが、やりがいも感じる加藤だった。
大家さんの切実な悩みを聞いた加藤は自身が大家さんになった気持ちで募集をしようと思って撮影した。
他社のホームページを印刷して徹底調査。1物件を2日かけSNSで拡散
ホームページに物件を登録する前に、管理会社の鈴木住宅販売や他の仲介業社が紹介するその物件のホームページを印刷して徹底的に調査した。
そして、写真の編集と物件の登録に2日かけて1物件を完成させるほと手を加えた。
・写真は50枚載せた。
・写真の中央部にパクられ防止に「透かし」を入れた。
・その写真にはグーグルのロボットにも検索されるようにalt(写真の説明)を入れた。
驚いたことに、オルトの影響で物件はすぐにグーグル検索でインデックスされたのである。撮影中に感じて書き留めたメモを見ながら、紹介文を充実させた。ホームページに掲載した物件をFacebookとTwitterを活用して拡散した。
さらに「カトウエステートのプレミアムルーム」というタイトルの物件専用のブログを用意した。ブログにも写真5枚と説明記事を入れて紹介した。
ブログの写真にもオルトを忘れずに入れた。ブログは「ブログタイトル」と「見出し」はSEO対策用に地名と物件名、周辺施設の名称を入れた。ブログもFacebookとTwitter活用して拡散した。
これから本番「大家さんのお悩み解決ブログ」
しかし、これらのホームページや物件紹介ブログは序章に過ぎなかった。カトウエステートの本番はこれからである。
加藤が目指すのは「西町駅周辺で知名度が高く、空室で困った大家さんが駆け込む不動産会社」である。
そのために
・大家さんの寄り添いながら悩みを聞く
・大家さんの悩みを解決する
・空室で困っている大家さんが物件依頼にやって来る
つまり、
広告費をかけずに大家さんが来店する地域で誰もが知る不動産店になることです。そのためには、とにかくブログを書き続け、地域の大家さんにカトウエステートを知ってもらうことだと自分に言い聞かせた。
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