ホームページの成長を止めている要因
経営は利益を追求する事業です。経費は利益の中から支払われます。経費を削減すれば利益は増えます。
ポータルサイトを停止しても反響は減らなかった
年間1000万円以上もポータルサイト3社に注ぎ込んでいたA社。予定していた集客や売上げ、年間の目標を達成することはできず赤字で苦しんでいました。
このままではやっていけなくなると真剣に考えた結果、営業社員に納得してもらって3カ月限定でポータルサイトの出稿を全てストップしました。
驚いたことに集客も売上げも変わりませんでした。むしろ3ヶ月で約300万円以上の広告費が削減できたことで収支が改善し、3ヶ月目から黒字に転じたのです。
経費削減を教訓にして、それ以降ポータルサイトの利用を全面ストップし、さらにほとんど利用していない駐車場を解約、コピー用紙の購入やプリンターのインクなどもネットで購入して、徹底的に経費の削減を計りました。黒字体質になり経営が安定しました。
「ポータルサイトは決まらない」と分かっていても使い続ける
そんな時に、あの新型コロナが突然襲来しました。パンデミックなんて想定していませんでしたが運良く経費節約して黒字の体制が整っていたので事なきを得ました。
先日、A社長は近所の同業の社長とお会いしたのでポータルサイトで月にどの位の反響と成約できるか聞いてみました。「月に1、2件のメールの問合せがあるけど来店はほぼ無し」、また鍵を借りに来た別の会社の営業マンは「月に1件電話が有るか無いか。この1年はポータルサイトで成約はない」と言っていたそうです。
これが実態なんだとA社長は知りました。そんなにまでしてどうしてポータルサイトを使うのだろうかと疑問に思いました。
使い慣れたポータルサイトだから、ヤメたいけどヤメない
要因として、不動産会社は離職者が多いから他の不動産会社で働いていた人が転職してきてもポータルサイトなら使い慣れていてすぐ使えると言う便利さがあります。人が足りなくなっても、辞めてしまってもポータルサイトがあれば大丈夫と思っている経営者は意外に多いです。
これが自社ホームページがあってもポータルサイトがメインサイトになっている理由です。そのために高額の広告費を払い続けます。
これが自社ホームページの成長を止めている要因かもしれません。
多くの不動産会社は自社ホームページでは集客できないと諦めています。だから、自社ホームページは真剣に運営すれば成功する確率は高いのですが。
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