非常識な大家さんお断り。不動産オーナーを選ぶ時代
「大家さんに管理委託契約の解約通知書を送りました。管理会社は大家さんを選ぶ時代です」と社長様が言っていました。
近頃このような話を頻繁に耳にします。自由競争の時代に生き残る経営とは。
管理物件を受託して増やすことだけを考えていた開業の頃
開業して5年間は従業員と家族を養うことだけを考えて、ひたすら管理物件を増やすために頑張ってきました。免許番号が(1)から(2)になったころ会社経営は安定するようになりました。
開業して間も無くは無謀と言われながらも、近所の不動産オーナー向けに『空室・相続対策セミナー』も開催しました。最初の頃は参加者ゼロが続きました。
ブログで知り合った大家さんに電話とメールで参加を呼びかけて出席してもらいました。今ではホームページで募集するたびに毎回10人も集まる人気セミナーになりました。
セミナーに参加したオーナーから空室募集を依頼されホームページやブログに掲載して成約実績を積み重ねてきました。やがて賃貸管理を受託して管理戸数が増えていきました。とにかく管理物件を増やすことに必死でした。
管理戸数を増やす経営で疲弊していく
管理戸数を増えると弊害も起こります。退去者が重なり空室が増えて入居率が悪くなると不動産オーナーが「いつまでも空室が埋まらない。どうなっているんだ」と怒鳴り込んできたり、「話が違う」とわめき散らして電話をかけてくることもありました。
社員がオーナーから夜間に呼び出されて深夜まで説教されたり・・・社員が辞めてしまったこともありました。「甘いと言われるかも知れませんが、管理戸数を増やすだけでは会社経営はできないこと悟りました。そして決断しました」
不動産会社は不動産オーナーを選ぶ時代
先日社長様は2棟の管理物件を所有する不動産オーナーに管理委託契約の解約通知書を送りました。不動産オーナーには次の管理会社が決まるまで、最後まで管理はやりますと言って。
不動産会社と大家さんはあくまでも対等であり、双方の信頼関係が大切です。ビジネスとはそういうものです。
「これからは、経験したことのないスピードで賃貸物件の空室が増える時代になりました。大家さんは退去者が出るたびに、空室が増えるたびに不安になりまる。
不動産会社に対しての要求が厳しくなります。今までのように、ただ管理戸数を増やすことは要注意」です。
これからの管理会社は信頼関係が築けてお互いに成長できる関係作り。相性の良い不動産オーナーから管理物件を受託することが信頼関係継続には重要です。
これからは不動産会社が不動産オーナーを選ぶ時代です。
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