顧客はネットで知識を蓄え、アイデアのない不動産会社を無視する
仲介専門の不動産会社は月が変わるとゼロスタートです。仲介だけで食っていくのは大変です。
月が変わればゼロスタート、仲介業者の悲哀
20年前「ホームページで物件を紹介すれば、仲介業者でも集客できる」とホームページを運営してきました。しかし仲介業者は月が変わるとゼロスタートになります。
賃貸管理会社なら新しい月になっても管理収入が見込めます。やはり安定した経営をするには仲介だけでは難しい時代です。
目指せ元付、脱仲介へ踏み出せない仲介専門店の現実
少子高齢化と言われた10年前頃から繁忙期でも来店客は減り、電話やネットの反響も極端に少なくなりました。多くの不動産会社は混乱の中で、何とか食い繋いできました。
自社ホームページで集客や反響がないのでポータルサイトに頼って広告費を散財してきましたが、今になってみればそれもムダだったことが分かります。
仲介だけでは食えなくなり、蓄えを切り崩し、借り入れで持ち堪えてきたけどそれも限界に近づいています。
仲介という仕組みは、他人のモノ(物件)を、さも自分の物件のように取り扱うことでビジネスで成り立っていました。それに対して顧客は取引態様や有利な契約方法、不動産知識をネットから得て武装しました。
結果、専任業者や管理会社とダイレクトで取引するようになり、仲介業者は徐々に排除されてしまいました。
脱仲介、元付になる覚悟
不動産会社が今後生き延びていくには、仲介から脱出して不動産オーナーから専任、賃貸管理を受託して元付になることです。今から遅くないかとよく聞かれますが、はじめることに早いや遅いということはありません。
1人社長で本当に可能なのかと相談がありますが、1人ならば尚のこと怖いものはない、失うものは無いはずです。開き直って思い切ってやって見るだけです。
今までのやり方の延長では変わることはできない
先日ご相談があった社長様とのやりとりです。
「今更ブログで集客なんてできっこない。それに今までホームページに登録した物件はどうなる?」とご質問をいただきます。
エッ!?そこが問題? と思いましたが、これこそが不動産会社が変わることができない現実です。本当に変わりたいなら、今までのやり方の延長では変わることはできません。
すると「仲介は楽(ラク)なんだよね。客付けした後は責任が無いし、管理はクレームが多いし、食えるようになるには50室、100室じゃ厳しいよね。やっぱ無理だわ」
楽(ラク)して食える商売はどこにもありません。ビジネスで生き残るには多少のリスクは受け入れる覚悟も必要ですね。
関連した記事を読む
- 2025/01/14
- 2025/01/13
- 2025/01/12
- 2025/01/11