コロナ不況の襲来と言われた4〜5月。不動産業界は今どうなった
経済のことは難しくてよく分りません。特に今回のようなコロナパンデミックは初めてのことなので予測しても無理なことが分りました。
3月から5月にかけて、経済の専門家やTVで有名なコメンテーターはコロナで世界経済が崩壊して日本の経済は破綻すると言っていました。私もけっこう長く生きてきたので過去の経験から同じようなこと言っていました。
ところが現状はどうでしょうか?
これから先のことは分かりませんが、経済だけをみると日本だけでなく世界が何とか持ちこたえています。むしろ日本経済は資産バブルの様相を呈しています。
この数ヶ月の間で、私たちの周辺で一体何があったのでしょうか?
経済の悪化や最悪を予想したけど現状は予想外。そんなに悪くない
バブル崩壊、リーマンショックを経験した私は4月に入った頃、「今回は本当にヤバイ」と胸騒ぎを覚えていました。ウィルスによるパンデミックなんて過去に経験したことがなかったからです。
それでなくても、すでに1年前から景気が後退しているという中で追い討ちをかけるように昨年の10月に消費税が10%なりました。この状況下で震災でも来なければイイなあと思っていたら、災害と同等かそれ以上のコロナ禍が襲ってきました。
海外への渡航やインバウンドを止めて、一般の人外出まで制限しました。その結果、航空、旅行がほぼ停止、さらに飲食店、ホテル旅館などの人が集まり「密」になる業種に大きな影響が出ました。
全てにおいて日本中が大パニックになると連日テレビやニュースで大騒ぎしていました。私も同じようなことを思ってしました。
でも、冷静に世の中を見渡すと今は意外に落ち着いています。株価が景気に影響しているかどうかは分りませんが、日本人特有の頑張りでコロナショック前に戻りつつあります。とても不思議です。
不動産屋の多くは消えて無くなると言われたのに不動産市場は冷えていない
コロナショックは不動産業界の繁忙期を直撃しました。いろんな経済評論家の方がコロナで不動産価格は大暴落して、内部留保が豊富な大手不動産会社以外の中小零細の不動産会社の多くが消えて無くなるように言っていました。
現状はどうでしょう? 新築マンションが売れないようですが、それは価格が高いから仕方ないですね。不動産価格は多少の変動は起きているようですが現状、不動産市場は驚くほど冷え込んではいません。
日銀によるゼロ金利政策の継続や銀行の企業への貸し出しが緩和され、安心感から株価が上昇し、むしろ資産バブル到来が現実的になってきました。こうなると行くところまで行って、やがて総量規制などが行われる時まで不動産市場はさらに膨らむ可能性さえあります。
じゃあ今は攻める時か守る時かの判断は難しいですが、無担保無利息でお金を借りて有利子の負債を返済するというのはいかがでしょうか。可能なら。
企業を潰さない、失業者を増やさない。政府の過去最大の財政出動
なぜ、こんなことが起きたのでしょうか?
今回はコロナショックという危機的状況の中で、欧州、米国がいち早く大規模な財政出動をしました。日本も続けとばかり100兆円(事業規模)の財政出動をしました。私の人生の中でも過去に日本政府がこんなに多額の財政出動をやったことがありませんでした。
国民全員に10万円が振り込まれたり、ポストにマスクが投げ込まれたりと信じられないこともありました。売上が落ちた会社や事業主にお金が渡されることなんて今までなかったことです。
それでも遅い少ないという声までありますが。日本政府は、今回のコロナ禍で何があっても企業を潰さない、失業者を出さない(増やさない)、自殺者を出さないという強い決意があったのだと思います。
もっと早くとか、もっと多くとか。いろいろな不満や意見は持っています。何事にも臆病な私は日本に生まれ日本人で良かったと今つくづく思っています。とにかく置かれた場所で精一杯咲き続けていこうと思います。
関連した記事を読む
- 2024/11/24
- 2024/11/23
- 2024/11/22
- 2024/11/21