コロナ不況で経営が苦しくなった不動産会社のお話
ネットニュースにコロナの影響を受けた不動産会社の記事がありました。心が痛くなる内容でした。
日本がコロナ不況から本格的に立ち直り元に戻るには早くても3、4年はかかりそうです。乗り越えていくために、いかに身を軽くしておくということが大切なのかもしれません。
商談中だった案件が消滅。4月以降は新規の問合せが無くなった
都内で不動産会社を経営している不動産会社の内容です。コロナの影響が本格化した3月から会社経営はとても厳しい状況となりました。それまで商談中だった話が3月を境にことごとくキャンセルなどで消えて無くなりました。
例年3月以降になると新規のお客様からの問い合わせが多くなり、1年の成約数や売上がある程度読めていました。春先から会社はとても活気付くのですが今年の4月以降、問い合わせがほとんど無くなりお客様と売上は消えてしまいました。
今後の先行きが不安でなりません。
毎月現金が消えていく。3ヶ月でキャッシュは底を尽く
コロナで始まった春から夏が過ぎ、秋になった今でも、コロナの影響による悪い状況は続いています。毎月毎月赤字で会社のキャッシュが減っていく恐怖に悩んでいます。
正直、あと3ヵ月(12月末で)ほどでキャッシュは底を尽きます。そうなると従業員8名の給与も支払は困難な状況となります。銀行からの借入をする方法もありますが、借りた金は返さなければいけません。成約や売上の見通しも立たない中で無謀な借入はできません。
もしかしたら、今となっては銀行からの借入も難しいかもしれません。今はどうしてイイか分からない状況です。
雇用調整助成金は休業しなければ貰えない。休業してもキャッシュは減る
それなら、雇用調整助成金があるでしょ?と言われる方もいます。
でも雇用調整助成金は休業しなければ貰えないのです。休業して貰えるのは人件費のみです。休業しても会社は人件費以外の家賃や光熱費、事務機器のリース、経費などでキャッシュはどんどん減っていきます。
私は経営者なので会社と従業員、家族を守る責任があります。私自身、役員報酬は4月からは受け取っていません。
私にも妻や3人の子供もおります。今はまともな生活もできない状態です。しかし社員も守らなければいけません。
社員にも現状の全てを話しております。社員は会社が無くなるかもしれないのに全力で頑張ってくれております。本当に苦しい。正直疲れました。
以上がネットニュースに乗っていた記事です。あなたはどう思われましたか?
不動産業界に忍び寄るコロナ不況
不動産業界のコロナ不況は、あまり多くは語られてはいませんが確実に近くまで迫ってきています。管理物件を多く抱えている管理会社が広告費の負担が大きいとポータルサイト離れが始まっていると耳にします。
コロナ不況は数年続くと言われています。恐らく3、4年は続くでしょう。できる限り有利子負債を減らし肩の荷をおろしておくことです。
これからバブル崩壊とリーマンショックが一気にやってくる状況を覚悟して経営をする必要がありそうです。コツコツと小さな一歩で前進しましょう。
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