ポータルサイトを停止して自社ホームページに専念する理由
本格的な繁忙期といえばそんな時期になりましたが、昨今 季節によるお客さんの動向がつかみにくくなっているのも事実です。一方でポータルサイトをやめて自社ホームページに専念する会社がどんどん増えています。その理由とは?
ポータルサイト内の競争に疲弊する零細不動産店の社長
最近はポータルサイトをやめて、自社ホームページを中心にする会社が増えてきました。そもそも、広告というのは高額な費用がかかるため、誰もが簡単に利用できないからこそ価値がありました。
しかし、インターネットの普及に伴い、不動産ポータルサイトは月数万円程度の手軽な広告費ではじめることができるために、多くの不動産会社が利用するようになりました。
その結果、近隣の大半の同業者が利用する広告になりました。不動産会社はポータルサイト内での過激な競争をしなければならなくなりました。
一方で、最近の消費者は「違い」を求める傾向が強くなっています。「同じ」物件がズラーっと並ぶポータルサイトに消費者に物件の独自性を感じることができなくなり、興味が薄れてしまって、今では比較するためにだけ利用する比較サイトになりました。
「決めるなら、評判の良い不動産や信頼できる担当者のいる不動産会社を見つけ相談したい」と思うようになりました。
つまり、お客さんは「この店のこの人で決めたい」となったのです。
ポータルサイトは少強多弱が鮮明になった
ポータルサイトで成果を上げるにはは? ポータルサイト内を物件数で掲載している他者に勝つことです。つまり、ポータルサイト内の予選会を勝ち抜いて、敵を倒さなければ、お問合せや集客につなげることはできないのです。
ポータルサイトは自社ホームページと違い、ポータルサイト内での同業者との競争に勝つことが重要であり、物件の価値の競争ではないということです。最終的にはお金を多く支払った会社が強いという結果です。
今、ポータルサイトは少強多弱です。数少ない強者と多くの弱者の構成になっています。言い換えれば弱者という子分が強者という親分を支えているようです。
ポータルサイトは同サイト内に物件数が多くなり過ぎて、弱者の戦略が取り辛くなっています。そうなると果たして、ここで戦って、消耗戦で戦っても意味と価値があるのかという疑問を持つ不動産会社が増えた結果です。
結局、ポータルサイトをやめた不動産会社は中途半端な広告費と中途半端な物件紹介しかできず、費用対効果が薄れていることに気が付きました。それがポータルサイト離れをもたらしたのです。
ホームページで集客できない理由は、ネット上で知名度が低いから
「ポータルサイトは効果がなくなった」と気が付いた会社はポータルサイトで目先の反響や集客よりも、自社ホームページとオウンドメディアを活用して時間をかけて自社の知名度を上げることを選びました。不動産以外の他業種では多くの企業がオウンドメディアを活用したコンテンツマーケティングはすでに競争が激化していました。
しかし、自社ホームページとブログを中心としたオウンドメディア活用法にほとんどの会社が気が付いていなかったために、未だに競争がほとんどなく、わすか数ヶ月で効果を発揮する会社が次々と増えています。それがポータルサイトをやめて、自社ホームページ運営を中心の会社が増えている大きな要因です。
広告費の支払いがなくなれば経営が良くなる
多くの不調な会社はポータルサイトの多額な広告費が経営を圧迫していました。「だったらポータルサイトをやめたら」どうなると考えているか
1、反響が今より少なくなる
2、歩合の営業マンがやめてしまう
3、近隣の同業者や大家さんから会社の状況が悪いと思われる
4、広告費の支払いがなくなり、経営が良くなる
と言います。
やめた会社はその翌月から黒字になったという報告もたくさんあります。もし完全にやめるという決断はむずかしければ、まずは3ヶ月休止してみてはいかがでしょうか?
見栄や無駄な欲を捨てた時に会社は不調を脱出して成長するようになります。その休止効果は翌月から表れます。
さあ、勇気を出して黒字への一歩を踏み出してみませんか。
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