コロナの影響はあるけど、賃貸管理があって良かったという社長
お得意様の社長様からご報告をいただきました。「8月頃までは、今までと余り変わらなかったけど、9月頃からコロナの影響で売買で慎重になって買い控える人が多くなってきた。賃貸管理があって、何とかしのいでいるけど先行きは良くない」
売却相談は増えているが、不動産購入に慎重派も増える
コロナが拡大した4月、5月はすでに金融機関が調整が済んでいたので、キャンセルも難しくなって契約は順当にできていた。一方で売却の相談が増えてきた。
しかし、実際に売却まで進むことが極端に少なくなった。原因は不動産を購入するのに慎重になったお客が増えてという。
その結果、1年以上も前から関係構築を温めてきた不動産購入のお客さんが6月以降になって購入や建築を中止するケースが多くなった。6月以降の不動産売買と建築は昨年の5割になった。
5割以下になると、建築の支払いなどでキャッシュを回すのが大変になっているという。
勤務先も売上減でリストラの心配。リモートワークで心も病む
さらに深刻になってきたのが、お客様の不動産購入意欲がかなり薄らいでいるということです。今までは勤務先も順調だったけど、コロナの影響で企業も売上や収益を減らして体力を失っている。
従業員もリモートワークやテレワークが増えています。それでも企業はリモートワークを徐々に解除して従業員を会社へ戻している。戻れる社員は幸せだけれど、いつまでも出社できない従業員はだんだん不安になります。
精神的に疲弊し始めている従業員が増えていると聞きます。お得意先の社長は、「会社の業績不振でリストラの心配をするお客さんが多くなり、話が先に進まないお客さんが増えている。無理矢理、買わせるわけにもいかない」と言います。
頭金は用意したが、この先のローン返済に自信がない人が増える
住宅を購入する人は、ある日、突然買いますということはない。1年以上前から話を進めています。不動産購入の1割から2割の頭金を用意しています。慎重な人ほど頭金を多く持っています。
でもコロナの影響で、世の中の考え方や価値観がガラリと変わりました。40歳の人が35年のフラットローンで返済しても完済するのが75歳です。
一生住宅ローンで人生が終わります。これは幸せがどうかを考える人が増えています。さらに今では50年ローンまで登場しています。こうなると不動産購入はキチガイとしか言えません。
親が2世代ローンを組んで先に逝って、残債を知った時、「オヤジ!なんて事してくれたんだ」となることになります。
住宅ローン返済に自信がない人が増えている要因でもありますね。
賃貸管理は大変だけど、賃貸管理が無ければ売上ゼロの月もある
そんな状況で、社長は10年前からコツコツと賃貸管理を頑張って戸数を増やしてきた。今では1000室近くになっている。
「賃貸管理はクレーム商売。家賃滞納や入居者クレームなど大変なことは多いが、この状況で管理があって毎月安定した管理手数料はありがたい。もし管理が無かったら手数料売上がゼロの月もあったので助かっている」と社長は言います。
長い間、商売をやっているといろんなことがあります。10年先、20年先まで生き延びるために今からでも行動を起こす必要があります。
グダグダ言ってコロナのせいにしていてはいけないですね。
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