100年に1度の危機は10年に1度は起きている
新型コロナが世界中で猛威をふるい、経済をズタズタにしている。誰もパンデミックなんて想像できなかったはずです。少なくても日本で日常の生活をしている限りは。
おそらく、パンデミックなんて100年に一度でもあるかどうかさえ考えてはいなかったと思います。しかし私たちの周辺では100年に一度くらいしか起きない出来事が10年に一度くらいは起きています。
10年に一度の危機、経験したことのない災害は毎年起きている
例えば10年前のリーマンショックです。リーマンショックが起こる2、3年前、米国内で一般的には購入することができないホームレスやキャンピングカーで暮らす人たちが、住宅を簡単に購入するようになり、融資の適性が報じられるようになった途端、その先導役になっていたリーマンブラザーズが当時の日本円にして70兆円の負債を抱えて破綻した。
その20年前にはアメリカ同時多発テロ事件があった。さらにその10年前の日本ではバブル崩壊があった。こうして見ると10年に1度は危機が訪れていることが分かる。
経済だけではない、自然災害に於いても同じことが言える。阪神大震災、東日本大震災なども10年サイクルで起きている。
『数十年に一度、経験したことのない雨や洪水』『命を守る行動を』はこのところ毎年に何回も聞くようになった。最初の頃は「それは大変」と思っていたが、緊急事態宣言同様も発令されるたびに、麻痺していることに気づく。いや行動制限や政府や専門家の云うことに疑問さえ抱くようになっている。
地震や台風、風水害などの自然災害が毎年のようにあちこちで起きている。何回も言われると慣れてしまっている自分が怖い。
100年に一度の危機は、至る所で10年に一度は起きています。この危機に飲み込まれないで生き続ける方法はあるのでしょうか?
日本の不動産にも影響がありそうな、中国の不動産バブル崩壊
日本経済はコロナの前からしぼんでいました。あたかもコロナの影響が日本の成長を止めたように言われているけど、消費税8%から10%への増税も消費に大きな影響を与えていた。
今お隣の中国では、中国第2位の巨大不動産会社が倒産の危機に陥っている。連日次々とやってくる利払いや投資家への償還のニュースが報じられて、投資家が不動産会社の前に座り込んだりしているニュースが報じられている。投資は自己責任なのに・・・
テレビやネットニュースを見ると、工事が停止したままの高層ビル建設や廃墟と化したゴーストタウンビル群の映像を見るとぞっとする。日本のバブル崩壊でも、あのような悲惨な状態ではなかったように思う。明らかに規模が違いすぎる。
どう見ても、中国国内だけで収まるようには思えない。中国に出資や進出した日本の不動産会社があるなら被害は免れないのでは? 中国不動産バブルの崩壊が起こるように見えるが、果たして日本にどんな影響を及ぼすか。これからどうなるか注目したい。
ウッドショックに続く、海運業の人手不足による物価高騰
日本では2、3ヶ月前に木材の高騰、ウッドショックが報じられていた。日本にはたくさんの山林があり、目の前に木がたくさんあるのに、林業を育成してこなかったので伐採すらできないのが日本の実情だ。
目の前にたくさんの木があっても海外から買った方が安い現実。国内で伐採する人がいない。製材のための流通や製材所がないなど事業を育てて来なかったツケが今回ってきている。このまま木材の高騰が続けば住宅建設や不動産に大きな影響が出るはずです。
輸入に頼ってきた我が国には、もっと大きな影響がありそうです。石油や天然ガスなどの天然資源や穀物や食肉、魚介類など食料品などの多くを輸入に頼っている日本は心配です。海外では海運業が流通関連の人手不足が深刻で、人手不足による人件費・物価の高騰が起きています。これがやがて日本にも影響してきます。今後深刻な問題に発展します。
解決方法は、今こそ多少高くても日本製品を購入・消費することです。コロナ禍で収入が減った人が高い日本製品を購入するというのは大変かもしれませんが、日本人として日本を支えるために目の前の危機を乗り越えていくしかありません。
景気が良くて物価が高くなって起こる小さなインフレが起きて所得が増える状況であれば小さなインフレは歓迎しますが、所得を増やすことが難しい中での物価高、インフレは企業や国民の生活が苦しくなるだけです。政府日銀は金融緩和をあと2年くらいは継続すると言っていますので、金利が上がることはなさそうです。
欧米では利上げが取り沙汰されている中で、いつまでも金融緩和やゼロ金利を続けていたら日本は国際競争力で置いてきぼりを食うだけです。こんな時、いくら低金利だからといって借金をするとあとでツケは必ず回ってきます。
自前のキャッシュでやりくりする努力が必要です。不動産業もこれから正念場を迎えます。
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