損して得取れ! 1年保証は古い? 保証期間を延長するメーカー
先日私が経験して感動したことです。
通常は家電製品や生活用品を購入するとメーカー保証が1年が当たり前です。しかしこれからは1年保証が2年保証に延長になったり、サブスク(定額制)の登場で保証期間無期限という時代になるかもしれません。
こうなると企業は徹底的に利益を上げることができなければライバル社とのサポートサービスで差をつけられ生き残ることができなくなります。でも発想を転換すれば、他社と違うサポートができれば不動産会社も管理費をアップすることができるかもしれません。
このたびは私がそんな時代の変化を感じたことをお伝えします。
ON OFFを繰り返す。メーカーへ報告
先日電動歯ブラシが洗面所で夜中に突然ガーンガーンと鳴り響きました。深夜の震動音だったのでマンションの他の部屋の人にも騒音だったかもしれないほど大きな音でした。
大きな音を立てたまま電動歯ブラシはスイッチをOFFにしても止まる気配はありません。充電切れではないと思いますが、約5分間くらい振動して突然停止しました。ひと安心にしたので、その夜は歯ブラシは充電台には乗せずに寝ました。
翌日朝、歯ブラシにスイッチを入れました。しかし今度は全く動きません。諦めて充電スタンドに乗せて放置しておくと5分くらい経った時、また突然ガーンガーンと大きな音を立て動きはじめました。
それから5分くらいでまた停止。これの繰り返しでした。これはもう寿命かと諦めましたが、念のためにメーカーへ報告したいと思いサポートサービスへ電話しました。
2年使って故障した電動歯ブラシを修理依頼したら新品が届いた
私は30年以上前からいろんな電動歯ブラシを使ってきました。でも今回の歯ブラシは今までの中で一番のお気に入りでした。半年毎に歯医者で歯の検査とクリーニングをやっていますが、この電動歯ブラシを利用して以来、歯医者の先生から「磨き残しもなく良い状態です」と褒められるようになりました。2年間はもちろん虫歯もありません。
メーカーのサポートサービスへの無料通話は5分くらい待たされましたが繋がりました。
電話には女性の担当者が出たので今回のの出来事を説明しました。購入日と購入先を聞かれました。
アマゾンで購入していたので、ネットでアマゾンの購入履歴を見ると2年前(1年10ヶ月前)だったことが分かりました。こうなるとアマゾンから購入するのは便利です。
購入時期が分かった時に、製品の保証は1年だから、2年近く使っている電動歯ブラシは当然サポート外だろうと諦めていました。でももう一度購入するとしても、また同じ製品にしようと考えていました。
低姿勢なサポート担当者とやり取りは録音されている緊張感
とにかく電話に出たメーカーのサポート担当の女性は「ご迷惑をおかけしてすみません」「ご不便をおかけして申し訳ございません」の平謝りばかりでした。今時のサポートセンターの姿を垣間見たようでした。私もサポートのやり取りは録音されているのでおかしなことは言えません。
担当者からは日常の使い方などを聞かれました。すると「製品を着払いで返送してください。交換の新しい歯ブラシを送りますので数日お待ちください。その間ご不便をおかけします」と言いました。
エッ! ホント? と私は耳を疑いました。
感動のサポートでライバル社と差別化して顧客を増やす方法もある
『常識を越える非常識なサポート』とメーカーの本気度に私は平伏し感動しました。これからは1年保証なんて常識ではなくなるかもしれません。
1年保証が当たり前なら、その上を行く2年保証。そんなサポートをするには、従来以上に会社が儲ける必要があります。今までの5%10%粗利の商売の時代から、これからは30%50%粗利の時代です。
たった1台の電動歯ブラシの驚きのストーリーでした。
サブスクで保証期間という概念がなくなっていく
家電製品に限らず、ネットを活用したサービスの多くがサブスク(定額制)になっています。こうなるとこれからは保証期間という概念がなくなります。
利用中は常にサポート対象という考え方をメーカーや利用商品を提供する会社が持つようになります。言い換えれば『サポートも商品』になる時代です。
不動産管理会社もその辺の意識を持つと、管理体制を強化して管理の付加価値を高めて商品にして、管理手数料を値上げすることができるようになるかもしれないと感じました。まさに『損して得取れ』ですね。
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