大家さん売主さんとの寄り添い方
ホームページで集客できない不動産会社ほど物件紹介にこだわっています。でも世の中では物件が余っていてお客さんより物件が多い状況が長く続いています。
言い換えれば不動産探しに困らない入居者、購入者と、空き家で困っている大家さんや売主であふれているということになります。
ポータルサイトや不動産会社のホームページを見渡すと「物件がない」という問題はほぼ解決しています。不動産会社の悩みはお客さんがいない。お客さんからの反響がないという問題です。
近頃は不動産を探すお客さんは物件探しより、いかに信頼できる不動産会社や担当者を見つけるかということが顧客の大きなテーマです。不動産会社の新たな問題は「いかにしてホームページの知名度を上げて、顧客に見つけてもらえるか?」へとシフトしています。
「物件がない」より深刻な「空き家問題」
人口が減少しても、不況になろうが、新型コロナで行動や経済活動が制限されてもどんどん新築物件が増え続けています。こんなことでいいはずがないと分かっていても。
消費者が心配するような「物件がない」という問題は解決しています。ポータルサイトや不動産会社のホームページを見渡しても「物件がない」ということはなくなりました。
今後は新たな問題がのしかかってきます。それは空き家問題です。かなり深刻な問題です。
契約トラブルなどの新たな問題が勃発
「物件がない」と騒いでいた最初のころ(2006~2010年頃)とにかく物件数をたくさん掲載することで人を集めていました。
やがて「イイ物件がない」時代(2011~2018年)に突入しました。その頃はキレイな写真や写真枚数で差別化して反響を増やしました。それも2、3年前に終息しました。
その頃から「空き家問題」(2019~現在)が大々的にクローズアップ。敷金返還や更新料、契約トラブルなどの新たな問題が起こっています。
零細不動産店の強みは社長が責任者として陣頭指揮
不動産を取り巻くさまざまな問題は以前からありました。以前は貸手、売手市場だったために、入居者や購入者は泣き寝入りに近い状態がありました。
しかし、「物件がない時代」から「空き家問題」へ、時代とともに立場が入れ替わりました。金持ちの象徴だった大家さん、地主の多くが弱者になってしまいました。その変化は不動産会社の勢力図にも変化をもたらしました。
駅前の老舗の不動産会社や大家さんや売主にアイデアを提供できない管理会社などは新しい勢力の不動産会社に追い詰められて苦戦するようになりました。
一方で勢いを増し数年前の弱者だった不動産屋から強者へ変貌を遂げた不動産会社も増えています。それは「安心と信頼」を前面に打ち出す不動産会社の台頭です。
ブログなどで大家さんや地主の悩みや困り事をを発信して共感を得ながら、受託や管理を増やし成長する小さな不動産会社です。「物件余り時代」に物件情報ではない新しい手法で、入居者や購入者をターゲットにしないで大家さんや地主と繋がること。
これが、物件余り時代に新規顧客を獲得する問題解決法です。
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