35年先なんて誰も分からない、住宅ローンの闇と罠
夢に見た我が城を手に入れたのは35歳だった。住宅ローン審査は意外にも簡単に通った。
金利も今までにないくらいの低金利で35年のローンを組めた。賃貸を借りるよりも簡単に憧れの城を手に入れた。5年間は何一つ心配事がなかった。
しかし・・・
30年先が分かる人がいたら教えて欲しい
35歳で城を手に入れ、70歳で住宅ローンは完済する。65歳まで30年は働いて、たとえ定年退職しても残りの5年間の残債は退職金で返済するつもりでいた。その頃になれば子供も成長して親の手を離れ、あとは夫婦ノンビリ老後を過ごすというのが描いた、城を手に入れた時のプランだった。
5年後予定通り子供は3歳と生まれたばかりの赤ちゃん二人でかわいい盛りだ。しかし城を持ってわずか5年で、コロナという信じられない嵐が吹き荒れ会社を辞めることになってしまった。
もう少し家族の生活のことを考えて退職しない選択はあったが、40歳を前に新しい仕事に転職してチャレンジしたい気持ちの方が強く、潮時だと勝手に思い込んで退職した。共稼ぎだった妻も家族が増えたことで休職していた。
人手不足といわれる昨今、以前の職場の経験を活かす仕事に転職は簡単にできると考えていたが40歳ともなると期待していた仕事や企業には採用してもらえない。実際に人手不足なのにハローワークは求職者で溢れている。
順風満帆だと思っていた人生は城を持ってわずか5年で大きく狂った。全く先が見えないのに住宅ローン返済はまだ30年も残っている。
さらに他国で起きた侵略戦争で物価は以前より1割から2割も上昇して生活を圧迫している。物件やインフレ懸念、円安の進行でもし今よりローン金利が上がるようなことがあれべ間違いなく破綻する。
預金はほぼ底を尽き始めてきた。果たしてこれからどうなるのか心配で眠れない日が続く。
住宅ローンの罠、元利均等返済で減らない元金
住宅ローンを組むと定期的に返済明細書が届きます。元利金等の場合は返済額は毎月同じですが、当初は利払いが多く中々元金が減らないのだ。
子供の教育資金や出産費用などを考えると毎月均等の方が安心と考えていたので諦めるしかないが、いつまでも減らない元金に明細書を見る度に気が滅入るものです。
返済総額を抑えたいと考えるなら、当初の返済額が大きくても元金均等返済をオススメします。総返済額も元利均等返済より1割から2割少なく済みます。
最初はとにかく城(家)を持ちたい気持ちが強く深く考えずに銀行員の言う通りに元利均等返済を選んだけど、最初はもっといろいろとシミュレーションして計画を立てないと、後で大変なことになります。
誰も35年先なんて予測できません。今後は不動産会社や金融機関はこの問題に真摯に向き合うことが求められそうです。
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