35年も首根っこ押さえられてイイ人生と言えるか
現金で住宅を購入する人は少ないでしょう。ほとんどの人は住宅ローンを利用して家を購入します。
購入したい家を見つけて住宅ローンを申請して審査が通ると、一瞬だけど世間や銀行に認められたと錯覚することがあります。でも銀行はお金を貸して利息で商売していることを忘れてはいけません。
40歳35年住宅ローン、完済75歳。それが満足の人生?
住宅ローン完済平均年齢は2000年で68歳、2020年では73歳になっていると言われています。やっとローンを終えて70歳を過ぎて満足の人生と言えるのか。
住宅ローンというと聞こえはイイですが借金です。さらにフラット35というカタカナ言葉に惑わされそうですが、それって「35年間は銀行に首根っこを抑えつけられた人生」ということです。
一度しかない人生、果たしてそれで良いのでしょうか?人生は短いようでそれなりに長いです。借金で家を購入したために身動きが取れない人生で本当に良いのでしょうか?
例えば、40歳で35年間の住宅ローンを組んだ人は75歳でローンが完済します。運よく70歳くらいまで働くことができて、それまで給与収入があったとしても、後の5年間は退職金か年金で残りのローンを完済しなければいけません。
それまで運よく生きられたと仮定しても健康や会社の都合など、世の中の変化で働くことができなくなるかもしれません。たとえ完済しても、76歳から新しい何かをやるという情熱が残っているでしょうか?
本当に一度切りの人生を75歳から楽しもうというパワーのある人はごく稀だと思います。
逆算すると、60代で新たに次の人生を始めるなら20代のうちに家を購入して、60代前半で住宅ローンを完済しておかないと楽しい人生は、そこには無いかもしれません。
住宅ローンというプレッシャーに押しつぶされないために
私も同じような経験があります。
30代半ば過ぎに30年の住宅ローンを組んで住宅を購入し毎月ローンを返済していました。ある日銀行から送られてきた返済書をじっくり見て、利息ばかり支払って元金がなかなか減っていないことに気付きました。
それまで明細書をじっくり見なかった訳ではないですが、見てもしょうがない。いや見るのが怖かったのです。一度組んだ住宅ローンだ、見たからと言ってどうなるモノでもないと諦めていました。
登記簿謄本には銀行が抵当権を設定してあり、自分が住む家であってもローンが完済するするまでは自分の持ち物にはなっていません。住宅ローンは銀行が儲かるようにできている仕組みです。
ローンの返済書を見ながら、それに気づいた時はローンを返済して既に10年が経っていました。意を決して翌日銀行に「残債を返済します」と電話を入れました。
会社勤めから独立して10年は死に物狂いで働いて少しばかり蓄えもできていたので思い切って残債を返済して身軽になることを選択。当然銀行からは引き止められましたが、翌月末に手続きを完了し、所有権移転登記も済ませ抵当権が抹消されました。
その時、10年間も抑えられていた首が突然解き放たれたという解放感は今でも忘れられません。あの時に完済せずにあのまま返済し続けていれば、今頃やっと完済の年齢になります。
借金があったから頑張ることができたという話をよく聞きます。私にはそんな気持ちは全くありませんでした。
私は住宅ローンを完済してからが本当に伸び伸びと仕事を向かい合えたと思います。完済後はとても快適な20年でした。
今思えば、とてもじゃないけど、あれから20年返済し続けるなんて考えられませんでした。住宅ローンというのはそれだけ人の心を萎縮させるのです。
誰だって住宅ローンに押し潰されることのない生き方をしたい
それじゃあ、家を購入しないで一生賃貸でいいのかといえば、それはそれで心配です。賃貸もその頃になると、高齢を理由に貸してくれないかもしれません。
その時はどうすれば良いでしょうか?
新築の物件となれば数千万円にもなるけど、都心から1・2時間離れ、駅から10分くらい歩く距離の中古物件なら、今なら数百万円でもかなり良い中古住宅が購入できます。自分で住み易いように手直しをすれば夫婦二人で残りの人生を年金でゆったり過ごすことができます。
今住んでいる場所を中心に生活することを考えると行動範囲が限られますが、日本国内ならどこへ住んでも言葉や習慣は少し違っても生活することは可能です。住宅ローンに使うはずだった頭金で中古住宅を購入すれば、老後の生活はもっと楽しくゆとりある生活ができます。
働く場所、子供の学校で住宅を購入していませんか
人は自分の死ぬ日を決めることはできません。でも仕事や働く場所、住む場所は自分の意思で決めることはできます。
今なら働き方によっては、会社に通勤しなくても給料がいただける仕事や企業もたくさんあります。働く場所や子供の学校に縛られて35年も住宅ローンで首根っこを押さえられるような人生は送りたくはないですね。できるなら。。。
35年先なんて誰も分からない。住宅ローンの闇と罠
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